楽天もうダメじゃないか疑惑-その2
元サイボウズ社長の高須賀氏が社長が作った会社LunarrのサービスLunarrを使ってみた。衝撃的なツール!前にCnetでちらっと記事見て素通りしてたらこんな面白いサービスだったとは。
どんなものかは説明が難しいから、興味ある人は使ってみてはいかが☆
で、昨日書いた楽天もうダメじゃないか疑惑をもっと深めることにします。
ヨーロッパ進出がきついだろうという話はデータがやたら多くなりそうだし、分析も面倒なのでスルーしときます笑
で国内に関して
楽天が今後直面しそうな事は以下の2つだと思います。主な理由は競争の激化です。
1.ユーザー離れ
2.店舗の利益率低下
以下ではなぜこれが起こるかを書いていきます。
まず楽天でユーザーが買い物をする理由と考えられるものを2つあげます。
1.安いから
2.品揃えが豊富だから(探すのが簡単、ポイントをためやすい)
他にも理由はあるでしょうが、大きなものはおそらくこの2つでしょう。そしてこの2つの理由が消えつつあると僕は思います。
今ECサイトの市場は確かに右肩上がりです。しかし、同様にECサイトの数も増え続けています。最近ではドロップシッピングという新しい形態のECも出てきました。
つまり単純にユーザーの選択肢は増えています。
結果、競争は激化しています。
楽天の店舗のほとんどは中小企業が運営しています。楽天自体は非常に大きいですが、実態は中小企業の寄せ集めなのです。だから商品の仕入れに関してスケールメリットは出しにくく、結局価格競争とはいっても限界があります。
対して、大規模ECサイトを1社で運営している会社はどうでしょう。彼らは、商品を大量に仕入れます。当然スケールメリットで仕入れ価格は下がり、価格競争には強いと言えます。
さらに、彼らは楽天に対して手数料などを払う必要もありません。
このような大規模ECサイトとの価格競争に巻き込まれたら、楽天を構成する中小企業に勝ち目はありません。つまり安さだけだと楽天の店舗は負けます。
とはいえ、今既にECサイトはたくさんありますが、それでも楽天は好調です。僕が思うにこの理由は楽天を利用する理由のもう一つ、品揃えの豊富さにあります。
ITリテラシの低い人でも楽天に行けば何でも買う事が出来ます。それも割合安い値段で買えます。しかも日本のユーザーは一度使いだしたサービスをずっと使い続ける傾向にあります。そのため、他のECサイトを探すような検索技術を持たなければその人は楽天を使うでしょう。
しかしITリテラシの比較的高い人はどうでしょう。彼らはきっと楽天以外のサイトも検索するでしょう。例えば、女性なら家具を買うときベルメゾンと比較するかもしれません。スイーツを買うならOisixを見るでしょう。
少しファッションにうるさい人ならzozoを見るかもしれません。
そして、今の10代20代はほぼ皆ITリテラシが高い。彼らはおそらく楽天を多くある選択肢の一つとしてしか見ない。彼らは軽々と自分の目的とする商品の専門サイトを見つけるし、楽天に行けば何でもあるから楽天に行くなんてことはしないでしょう。
デパートに人が行くのは、そこに行けば何でもあることに加え、あちこち長い距離を移動しなくてすむからでしょう。
しかし、ネットでは、ワンクリックで他のサイトに行けます。リアルとは違います。
よって品揃えの豊富だから楽天を選ぶという理由は今後消えます。
これで楽天を選ぶ理由は安さだけになりましたが、上記の通り楽天の価格競争力はそれほど強くありません。
それでどうなるか。
まず、楽天のコアユーザーがあまり増えなくなります。なぜなら今の若者は楽天だけを使うなんてことはしないからです。そして、現在のコアユーザーも減ります。年を取ったり、ITリテラシが上がり他のサイトも使うようになったり理由は色々でしょう。ユーザー数は段々減少傾向になるでしょう。当然、年間の販売量は減ります。
他のサイトとの比較に勝つために、店舗はますます価格を下げるでしょう。下げた価格は店舗を運営する企業の財務を圧迫します。さらにユーザ数減少による販売量減少が、ますます店舗の財務を圧迫します。
そして、
耐えられなくなった企業から撤退が始まります。店舗が減れば、商品数も減りますからユーザーが楽天を選ぶ理由はさらになくなり、ユーザー減少は加速します。ユーザーが減れば店舗の撤退はますます増えます。
このようなスパイラルを通じて楽天は衰退していくと思われます。
長くなった。でも、まだ書いてないことあるからもう一個書くと思う。