人に会う事

最近、創造性を発揮する、あるいは本当に有益な情報を知るためには、実際に人と会って話をすることが重要だということを何度か言われた。

なぜそれが重要か考えたところ、意外に単純なことなのかもしれないと思えた。


ネットや本の場合、その性質から言っても自分の知りたい情報ばかりが入ってくる。例えば、僕の場合ネットで仕入れる情報の大部分はIT業界の動向であったり、ガジェットに関する情報ばかりだ。またそれらの情報は日常の些細な出来事や感じ方に関するものよりは、ニュース性のあるものばかりである。

逆に人と会って話す場合は、入ってくる情報は自分の知りたい情報ばかりではない。だから自分の知りたい事を重点的に仕入れることには向いてないかも知れないが、その分これまで考えも及ばなかった情報や考え方を知ることが可能である。

特に新しい発想を出していく場合は、むしろ日常の些細な疑問や不満などの方が重要なことが多い。本などで仕入れる知識ももちろん大事だがそこに全く新しい考え方が入りそれが起爆剤となり新しいものが出来るのだろう。


ダイバーシティという考え方がある。日産自動車などが積極的に取り入れている考え方だ。これは、女性、障害者などこれまで企業が積極的に採用してこなかった人材を増やしていくことで企業としての多様性を出そうという考え方である。

今迄この考え方も、足りなくなりそうな労働力を補うこと、女性や障害者向けのマーケティングや商品開発で有利になるから導入しているものだと考えていたが、どうやらそれだけではなく、全く新しいものを生み出すための起爆剤を作り出そうとしているところも大きいようだ。


僕も、今後積極的に人と会う事を通して、自分にはない発想や情報を取り入れていこうと思う。